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心のたねを言の葉として

オンラインセミナー:福島第一原発敷地からの放射性物質の流出の実状と処理汚染水

オンラインセミナー:福島第一原発敷地からの放射性物質の流出の実状と処理汚染水

原発
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月24日、福島第一原発でタンクに保管されているALPS処理汚染水(注1)の海洋放出がはじまり、9月11日までに第1回の放出として7,800トンの水を放出しました。タンクに貯められている処理汚染水にはトリチウム以外にも、ヨウ素129、ストロンチウム90などの放射性物質が残留していますが、その放出予定総量は示されていません。

福島第一原発事故後、膨大な量の放射性物質が海に流れました。今も敷地およびその周辺地域から海洋への放射性物質の流出は続いています。原子力資料情報室の推計によれば、福島第一原発から漏出している放射性物質は、2023年5月現在、セシウム137で70億~96億ベクレル/月、全βでは2,500億Bq~2,900億Bq/月、トリチウムが430億Bq~530億Bq/月に上ります(注2)。ALPS処理汚染水の放出は、それに追加する形での意図的な放射性物質の放出になります。 今回のウェビナーでは、原子力資料情報室事務局長の松久保肇さんをゲストにお迎えし、いまも続く敷地からの放射性物質の流出についてお話しいただきます。

注1)ALPSで処理されているが、まだトリチウムやその他の放射性物質が残留していることから、正確には「処理されているが放射性物質を含む水」とすべきでしょう。FoE Japanは「処理汚染水」と呼ぶこととしています。詳しくはこちらをご覧ください。

注2)CNICブリーフ「福島第一原発は今も放射性物質を放出している―ALPS処理汚染水放出問題で考慮すべき新たな論点」(2023年7月27日)