【高市事務所とサナエビジネス“癒着の構造”を検証】肥大化する一方でチェックがおざなりのまま怪しげなビジネスへ傾斜、専門家も「高市ブームを政治利権化している」と警鐘
2026.06.26 週刊ポスト
総裁選勝利で1か月に3000個のまんじゅうを完売
高市首相の支援組織「チームサナエ」が運営するVeanas合同会社ともう1社、サナエグッズを積極的に展開しているのが奈良ロイヤルホテルなど多くのホテルを経営するワールド・ヘリテイジだ。創業者で会長の川井徳子氏は宗教法人「神奈我良(かむながら)」代表を務め、2024年には個人と宗教法人を合わせて高市氏に4000万円をポンと寄附したことで知られる。高市首相が「姉さん」と呼ぶほど信頼する有力支援者だ。
そのワールド・ヘリテイジは昨年10月の総裁選で高市氏が勝利すると「祝誕生新総裁 さなえちゃん紅白まんじゅう」(900円)を販売し、同社経営の施設だけで1か月以内に3000個を完売すると、翌11月には「祝誕生新総理」版を発売。
12月からは経営する奈良ロイヤルホテルで首相の好物とされるタラコご飯や豚まん等をメニューに入れた「サナ活ランチ」(3700円)を提供、今年2月からは同ランチの豚まんに高市首相のサインを焼き入れた「サナエちゃん大好き豚まん」(テイクアウト用冷凍は2個入り888円)など次々に高市首相の名前をつけた冠商品や冠メニューを打ち出している。
Veanas社やポリラボ社のグッズ販売が総裁選貢献とセットだとすれば、こちらのグッズ販売は献金の見返りということか。
ワールド・ヘリテイジに聞くと、川井氏が代表を務めるノブレスグループがこう答えた。
「政治家関連グッズ販売事業者より高市早苗氏の自民党総裁就任商品の取り扱いについて打診を受け、販売を開始した。事前に高市事務所より許諾は得ている。ロイヤリティ等の金銭の支払いは行なっていない」
ワールド・ヘリテイジの川井氏は高市氏の古くからの支援者として知られ、Veanas社代表の亀岡氏は「地元の自民党青年部で活動してきたから高市事務所所長の木下剛志秘書とは近い関係。木下所長の指示を受けて動いていた」(地元紙記者)とされる。PoliLab社も前述のように高市氏の秘書とのパイプで事務所の仕事をしたと見られている。高市首相や秘書らが、それぞれの人脈でバラバラにサナエグッズビジネスと繋がっている状況に見えるのだ。




