香港民主活動家の周庭氏「香港には戻らない」現在はカナダ滞在
2023年12月4日 NHK
日本でも知られている香港の民主活動家の女性がおよそ2年ぶりにSNSに投稿し、現在はカナダに滞在していて、香港には戻らないと決めたと明らかにしました。
香港の民主活動家、周庭氏は、2014年の「雨傘運動」と呼ばれる抗議活動の中心メンバーの1人で、SNSを通じて流ちょうな日本語で発信するなど、その活動は日本でも知られていました。
周氏は2020年、抗議活動に関連して実刑判決を受けて刑務所に収容されました。出所した後も定期的に警察に出頭するよう求められたということです。
周氏は3日、およそ2年ぶりにSNSのインスタグラムに投稿し、ことし9月に香港を出て、現在はカナダのトロントに滞在していることを明らかにしました。
そのうえで「当初は12月に香港に戻り、警察に行く予定だったが、香港の情勢や自分自身の身の安全、心身の健康状態などを考慮した結果、香港には戻らないと決めた。おそらく一生戻ることはないだろう」と述べています。
香港政府は海外に亡命した活動家を指名手配するなど海外での民主派の活動へのけん制を強めていて、強く反発することが予想されます。