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心のたねを言の葉として

参院予算委 首相 防衛費の増額 “円安でも範囲内に収める”  2023年11月27日

参院予算委 首相 防衛費の増額 “円安でも範囲内に収める”
2023年11月27日 NHK

 

国会は参議院予算委員会で経済対策の裏付けとなる補正予算案の実質的な審議が始まりました。防衛費の増額をめぐり、岸田総理大臣は円安に伴い装備品の調達価格が上昇しても5年間で43兆円の範囲内に収める考えを示しました。

所得税などの定額減税について 
午前の審議では立憲民主党が質問に立ち、辻元清美氏は所得税などの定額減税について「世論調査で説明が不適切だとする意見が多いのはなぜだと思うか。岸田総理大臣は『増税メガネ』の上に『減税メガネ』をかけて国民の望むことが見えなくなっているのではないか」とただしました。

これに対し、岸田総理大臣は「国民の声は謙虚に受け止めたい。そのうえで、正念場にあるデフレ脱却に向けてどういった政策が必要なのか丁寧に説明することが重要だ。経済対策が未来にどうつながるかを説明することが国民の理解につながると信じており、しっかり説明していきたい」と述べました。

防衛費の増額めぐり
また、辻元氏は防衛費の増額をめぐり「去年、5年間の防衛費を43兆円に増額すると決めたとき、為替レートを1ドル108円で試算している。今の為替レートでは43兆円をはるかに突破するのではないか」と指摘しました。

これに対し、岸田総理大臣は「43兆円という金額は必要な防衛力を用意するために検討し吟味して積み上げた数字だ。閣議決定した数字なので、この範囲内で防衛力を強化していく方針に変わりはない。為替の動向も見ながら効率化や合理化を徹底し、現実的にどういった効果的な防衛力の強化ができるか、財源の確保と合わせて具体化していきたい」と述べました。