ippo2011

心のたねを言の葉として

『オリエンタリズム』 エドワード・W・サイード

オリエンタリズム』 エドワード・W・サイード


イスラエルオリエンタリズムの帰結。

・近代ヨーロッパは中近東をオリエントと呼び、考古学や人類学の調査、民謡と言語の蒐集を行なってきた。

・学者たちの背後にはつねに軍隊と植民者が控えていた。

・研究という名目で、美術品や財宝を強奪し、大英博物館ルーブル美術館に運んだ。

・オリエントに住む者は、自分たちのことを、ヨーロッパの言語や思考の枠組みを通してしか知ることができなかった。

・ヨーロッパは、中近東の人々を植民地人として差別した。

・優れたヨーロッパ人は、劣った植民地人に文明を教えてやろうと尊大な愚行を続けた。

・ヨーロッパ人は、過去のオリエントは優れていたと説きながら、近代のオリエントを帝国主義的に支配してきたのであって、より性質が悪い。

オリエンタリズムは、アジアに空気のように漂っている。何人もそれから完全に自由になることはできない。