高市総裁誕生に「男性優位政党の超保守スター」とAP通信 英BBCは「鉄の女に近づく」
2025/10/4 産経新聞
自民党総裁に高市早苗氏が女性として初めて選ばれたことについて、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は4日、「政治において女性が非常に過小評価されている日本での画期的な出来事」とたたえた。
米AP通信は、高市氏を「男性優位政党の超保守のスターだ」と伝えた。「限られた閣僚ポストしか与えられてこなかった保守的な自民党の女性議員は、多様性や男女平等を語るとすぐに、避けられることがよくあった」とした上で、高市氏は「男性の党有力者に好まれる昔ながらの考え方を守ってきた」と論じた。
英BBC放送は高市氏に関し、「英国初の女性首相となったマーガレット・サッチャー氏の長年の崇拝者」と紹介。「鉄の女になるとの大望をかなえるのに一層近づいた」と報じた。ただ、「多くの女性有権者は高市氏を進歩の擁護者とみなしていない」と指摘。その理由を「高市氏は、女性が結婚後に旧姓を維持できるようにする法律について、伝統に反するとして長い間反対してきた強硬な保守派だ。同性婚にも反対している」と説明している。(岩田智雄)