ハマス声明発表 “人質全員の解放に同意 すぐ協議始める用意”
2025年10月4日 NHK
アメリカのトランプ大統領が9月29日に発表した、パレスチナのガザ地区での停戦などに向けた計画について、イスラム組織ハマスは10月3日、仲介国に回答を提出し、計画のうち人質全員の解放などについて同意する考えを明らかにしました。詳細について話し合うため、仲介国を通してすぐに協議を始める用意があるとしています。
ガザ地区で続くイスラエルとハマスの戦闘をめぐって、アメリカのトランプ大統領は9月29日、停戦や人質の解放、ハマスの武装解除を含む20項目の計画を発表し、ハマスに対し受け入れを迫ってきました。こうした中、ハマスは10月3日、仲介国に回答を提出したと声明で発表し、戦闘の停止とイスラエル軍の完全な撤退を実現するためとして、計画のうち人質全員の解放などについて同意する考えを明らかにしました。
また、詳細について話し合うため、仲介国を通してすぐに協議を始める用意があると強調しました。
この計画をめぐっては、すでにイスラエルが受け入れを表明しています。
トランプ大統領は3日、SNSに「この最後のチャンスの合意に達しなければ、ハマスに対してこれまで誰も見たことがないような地獄がもたらされる」などと投稿し、日本時間の6日午前7時までに計画に合意するよう迫っていました。
声明受け トランプ大統領「詳細の協議を進めている」
トランプ大統領は3日、SNSに投稿し「ハマスが発表した声明によれば、彼らは永続的な平和を受け入れる用意があると信じる。イスラエルは直ちにガザへの攻撃を停止しなければならない。そうすれば人質を安全かつ迅速に救出できる!われわれはすでに詳細について協議を進めている。これはガザだけの問題ではない。中東で長年求められてきた平和の問題なのだ」としています。