イスラエルがガザ住民に最後の避難警告、残った者は「テロリスト」
2025年10月02日
【ヌセイラト(パレスチナ自治区)AFP=時事】イスラエルは1日、パレスチナ自治区ガザ地区からの避難を求める最終警告を発した。一方でイスラム組織ハマスは、ドナルド・トランプ米大統領のガザ和平案を検討していると伝えられている。
目撃者によると、ガザ市では激しい爆撃が報告されており、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、軍が同市の包囲を強化していると述べた。
カッツ氏はX(旧ツイッター)に「南への移動を希望し、ハマス工作員をガザ市に孤立させたいガザ住民にとって、最後の機会である」と述べ、残った者は「テロリストおよびテロ支持者とみなされる」と警告した。
カッツ氏によれば、イスラエル軍はガザ中央部と西海岸を結ぶネツァリム回廊を掌握し、ガザ北部と南部を事実上分断した。また、南部に移動する住民は、イスラエル軍の検問所を通過する必要がある。
ハマスは、カッツ氏の発言を「彼の軍隊によって行われている戦争犯罪の激化への前触れ」だと非難している。
一方でハマスは、停戦、72時間以内の人質解放、武装解除、そしてガザ地区からの段階的なイスラエル軍撤退を求める和平案を検討している。
ハマス指導部に近いパレスチナの情報筋がAFPに明かしたところによると、最終決定までには「最長で2、3日」かかるという。また、ハマスは「武装解除やハマスおよび幹部の追放に関する条項など、一部修正を求めている」と、情報筋は明かしている。
ハマス管轄下で活動するガザの民間防衛機関は、1日のイスラエルによる攻撃で、ガザ全域で少なくとも46人が死亡し、そのうち36人がガザ市内で亡くなったと発表している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕