ippo2011

心のたねを言の葉として

【政界地獄耳】国民と約束した派閥解消も無視し自民の政争が始まる

【政界地獄耳】国民と約束した派閥解消も無視し自民の政争が始まる

 

2025/7/29 日刊スポーツ

 

 

★石破降ろしが党内で続く中、26日、前幹事長・茂木敏充はユーチューブで「リーダーも含めて主要なメンバーを決めて、やり直していきますという姿が党再生のためには必要だ」とし、昨年の衆院選、都議選、参院選と3連敗を指し「スリーアウトチェンジの状態だ」とした。旧安倍派の幹部だった元経産相西村康稔は28日、フェイスブックで「自分自身の今の立場も理解した上で、敢えて申し上げたい。選挙で3連敗した責任はうやむやにできないし、すべきでもない。ケジメは必要であり、兎にも角にも総裁選をやるべきである」と記した。これが反石破陣営の考え方なのだろうか。

★どうも党内は選挙に負けたことばかり言うが、自民党の失政のツケがこの結果であり、そこには大きな政治とカネの問題が未解決だったことが国民の怒りだと自民党には理解できないのだろう。立憲民主党小沢一郎は「スリーアウトチェンジなのは自民党という腐敗組織そのもの。何を寝ぼけたことを言っているのか」と核心を突いた。案の定、28日午後の自民党両院議員懇談会は石破責任論が吹き荒れた。冒頭は幹事長・森山裕が陳謝するのかと思えば、最初に石破が話すという異例な滑り出し。ある自民党議員は懇談会の前に「幹事長が石破を守るという姿勢に欠ける。事実、選挙の責任は幹事長だ。本来昨年の衆院選の責任も取らずに続けていたことから問題だ」と話していたが、責任論のポイントは幹事長からだろう。

★反石破陣営は議決機関である両院議員総会を開くための署名を進めているというが、安倍派、二階派、茂木派らがまとまって集めていると聞く。あえて旧とつけないのは派閥の解散もうそだからだ。石破降ろしや総裁選では去年まであった派閥が堂々と党内を闊歩(かっぽ)する。野党議員は「古い自民党からの脱却が聞いてあきれる。国民に約束した派閥解消も無視、いつもの政争に明け暮れる自民党が始まるだけなら、石破だけでなく、派閥解消を決めた前首相・岸田文雄もコケにされたものだ」と薄笑いだ。自民党に知恵がない。(K)※敬称略