ガザの支援物資拠点で230人超死傷 イスラエル軍が攻撃か
毎日新聞 2025/6/1
中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は1日、パレスチナ自治区ガザ地区の支援物資の配布拠点付近でイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも31人が死亡し、200人が負傷したと報じた。物資配布は米国とイスラエルが後押しする非営利組織が担っており、ガザの広報当局は「人道支援ではなく、死のわなだ」と非難。米国が仲介するイスラエルとガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦協議にも影を落としそうだ。
報道によると、「ガザ人道財団」(GHF)が南部ラファに設けた物資配布拠点近くで攻撃があった。AP通信はイスラエル軍が発砲したとの目撃情報を伝えた。イスラエル軍は「状況を確認中だ」としている。
イスラエル軍は3月上旬、ガザ地区を封鎖し、支援物資の搬入を止めた。5月中旬に封鎖が解かれたが、イスラエルは「支援物資がハマスに横流しされている」と主張し、国連など既存の組織による支援を制約。イスラエルと米国が後押しするGHFの主導で物資配布を始めていた。
ただ、GHFの実態は不透明だ。報道によると、スイスと米国で非営利組織として登録され、「欧州連合(EU)加盟国から資金援助を受けている」としているが、詳しい拠出元は明らかにしていない。