『どうすればよかったか?』
面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた
家族という他者との20年にわたる対話の記録
ドキュメンタリー監督の藤野知明が、統合失調症の症状が現れた姉と、彼女を精神科の受診から遠ざけた両親の姿を20年にわたって自ら記録したドキュメンタリー。
面倒見がよく優秀な8歳ちがいの姉。医学部に進学した彼女にある日突然、統合失調症の症状が現れた。医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。
しかし状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり… “どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。分かりあえなさとともに生きる、すべての人へ向けた破格のドキュメンタリー。