映画『すばらしき世界』(2020 西川美和)
第56回シカゴ国際映画祭 【観客賞】【最優秀演技賞<役所広司>】2冠達成‼
10月25日に終了した第56回シカゴ国際映画祭 インターナショナル コンペティション部門に出品されている本作。主演の役所広司が、最優秀演技賞にあたる【ベストパフォーマンス賞】を受賞するという快挙を成し遂げたばかりの本映画祭で、新たに【観客賞】を受賞、見事W受賞となりました!(10月28日(現地時間)発表済) (※本映画祭に出品されている全ての外国語映画作品の中での選出となります。)
今回の観客賞の受賞発表時には本作の“思いやり深くも鋭いストーリー”が絶賛されたことに触れ、西川監督が作り上げた役所広司演じる三上という人物が13年ぶりに出所し、久々の社会に悪戦苦闘し、挫折を味わいながらも懸命に生きようとする姿と丹念に練り上げられた脚本が海を越えた人々にも広く受け入れられ、大絶賛されました。この度、この朗報を受けた西川美和監督の観客賞受賞の喜びのコメントが到着いたしました!
■西川美和監督 コメント
とても驚いています。初めて海外の映画祭で賞をいただきました。しかも観客賞。嬉しいですねえ。11年前にシカゴ映画祭でもらったマグカップを卓上で使い続けてきたご利益がありました。
今年はシカゴ市内の劇場での上映はなく、代わりに全米に住む人が自宅でオンライン鑑賞することができたと聞いています。コロナや貧困や分断や自然災害など、さまざまに混乱するアメリカに住む人々が、社会の片隅で生きる人間の小さな「やり直し」の物語に、何かを感じて票を入れてくれたのだと思うと、感慨深いものがあります。全ての俳優とスタッフとたくさんの取材協力者に、心からの感謝をしています。
◆第56回シカゴ国際映画祭【観客賞】受賞 作品一覧
『ノマドランド』(Audience Choice Award for the Best English-Language Feature)
『すばらしき世界』(Audience Award Best International Feature)
『The Road Up.』(Audience Award Best Documentary)
『To: Gerard』(Audience Award Best Short Film)