環境省の職員が「話をさえぎり、マイクの音を絞る」 水俣病の患者・被害者団体が環境大臣に「苦悩を訴える」会の最中
2024/5/2 熊本放送
水俣病慰霊式が行われたきのう(5月1日)、患者・被害者団体が伊藤環境大臣に苦悩を訴える懇談会の最中、環境省の職員が団体側のマイクの音を絞っていました。
この対応を受け団体側が大臣を非難しました。
参加者「もう聞きましたと言わないでください」「話途中でさえぎって」
参加者が「自分たちの話を聞いていない」と大臣に詰め寄りました。
この懇談会は水俣病慰霊式の後に、環境大臣が被害者団体の話を聞く場として毎年開かれています。今年は8の患者・被害者団体が出席し、各団体、3分程度で話すよう決められていました。
水俣病患者連合 松崎重光副会長
「(私の妻は)去年の4月に痛いよ痛いよと言いながら死んでいきました」症状を訴えながら水俣病と認めらなかった妻への思いを語る遺族が話をする中・・・
松崎副会長「私はいつも家内と話していました・・・」
環境省職員「申し訳ございません。話しをまとめて下さい」
環境省の職員が話をさえぎった後、マイクの音を絞ったのです。
さらに別の参加者にも・・・
参加者「最高裁判決に違反するし、患者はですね・・・(マイクの音量絞られる)」
参加者「3分あるんでしょう?」
環境省職員「3分経っております」
この対応に参加者が怒りをぶつけました。
参加者「マイクの音量の調整をしたのかだけ確認させて下さい」
環境省職員「事務局の不手際でございました。申し訳ございません」
参加者「不手際ということは、やったということだね。音量を絞ったということだね」
環境省職員「事務局の不手際でございます。誠に申し訳ございません」
参加者「マイクを切ったことをどう思われますか」
伊藤大臣「私はマイクを切ったことを認識しておりません」
参加者「認識できたでしょ?」
懇談会に参加した水俣病被害者互助会の谷洋一(たに よういち)さんは「対話の場であるにも関わらず、マイクを取り上げるというやり方はすべきではなかった」と指摘しています。