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心のたねを言の葉として

再審 冤罪  2024年3月 

再審無罪が確定した主な事件
(かっこ内は確定判決、再審請求、無罪判決)

免田事件
(死刑、第6次請求、1983年)

財田川事件
(死刑、第2次請求、1984年)

松山事件
(死刑、第2次請求、1984年)

徳島ラジオ商事件
(懲役13年、第6次請求、1985年)

※戦後初の「死後再審」

梅田事件
無期懲役、第2次請求、1986年)

島田事件
(死刑、第4次請求、1989年)

榎井村事件
(懲役15年、第1次請求、1994年)

氷見事件
(懲役3年、第1次請求、2007年)

足利事件
無期懲役、第1次請求、2010年)

布川事件
無期懲役、第2次請求、2011年)

東京電力社員殺害事件
無期懲役、第1次請求、2012年)

大阪強姦事件
(懲役12年、第1次請求、2015年)

東住吉事件
無期懲役、第1次請求、2016年)

ロシア人おとり捜査事件
(懲役2年、第1次請求、2017年)

松橋事件
(懲役13年、第1次請求、2019年)

湖東記念病院事件
(懲役12年、第2次請求、2020年)

 

再審請求中の主な事件
名張毒ブドウ酒事件
(死刑、第10次請求)

※2024年1月に請求棄却が確定

狭山事件
無期懲役、第3次請求)

大崎事件
(懲役10年、第4次請求)

福井女子中学生殺人事件
(懲役7年、第2次請求)

飯塚事件
(死刑、第2次請求)

※死刑執行

天竜林業高校事件
(懲役2年6カ月執行猶予4年、第2次請求)

 

再審が開かれている事件
静岡一家4人殺害事件
(死刑、第2次請求)

 

静岡地裁袴田巌さんの公判中

 

黒木和雄(映画監督)当時14歳・宮崎県飯野 中学2年

「あの日 昭和20年の記憶」3月24日 (NHK出版)
黒木和雄(映画監督)当時14歳・宮崎県飯野 中学2年

 

 爺さんは僕を軍人にしようとして厳しくて、朝は早くから叩き起こされた。木刀を持って素振りをしたり、一切足袋は履かない。食事は正座。士官みたいにいつも私を監視して叱り飛ばす。爺さんはそういう明治気質の人でした。

 

 僕は非常に臆病で、戦地に行って大砲を撃ったり、いつも死と向き合うような職業は絶対に選びたくないと思っていた。徴兵検査で兵隊にとられるのは仕方がないと思っていましたが、自分から軍人の学校に行くのは本当にいやだった。運よく、目が悪く成績が悪かったりして、徴兵検査に落ちたので、内心「してやったり」という気持ちだった。顔つきは落ち込んだ感じにしたが、気持ちはホッとして明るかった。

 

ある時軍隊が駅前を行進しているときに、行進に見とれてうっかり軍旗に敬礼をするのを忘れてしまった。軍旗や日の丸を見たときには必ず不動で敬礼しなければならなかったのに、忘れてしまった。間髪入れずに憲兵がやってきて、上級生だった私たち3人は駅長室に連れて行かれて、「不敬罪」だと言って徹底的に殴ったり、蹴ったりの暴力で「制裁」された。相当鼻血も出た。学校に連絡して厳重に処分するというので、釈放された。3人でどうしようかと震え上がったが、結局はなにもなかった。その場限りのことだったので、ホッとしたが、暴力を一方的に振るわれたというとで、非常に不愉快な体験だった。(抜粋)

 

次期戦闘機「輸出解禁」を政府が決定  2024年3月26日

次期戦闘機「輸出解禁」を政府が決定 「平和国家」を変質させる重大な政策変更を、岸田政権はまた国会抜きで
2024年3月26日 東京新聞

 

 政府は26日、英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機の日本から第三国への輸出を解禁する方針を閣議決定し、国家安全保障会議NSC)で武器輸出ルールを定めた「防衛装備移転三原則」の運用指針を改定した。2023年末の弾薬や弾道ミサイルなどの輸出緩和に続く、高い殺傷能力を持つ戦闘機の解禁は、武器輸出を抑制してきた日本の安全保障政策を大きく変質させることになる。(川田篤志


 防衛装備移転三原則 防衛装備品(武器や防弾チョッキなど)の輸出や、海外への技術移転のあり方を定めた政府方針。岸田政権は2023年12月、三原則と具体的なルールを定めた運用指針を抜本改定し、これまで原則禁じてきた殺傷能力のある武器の輸出を一部容認した。共同開発した武器の完成品の第三国輸出は結論を先送りしていたが、自民、公明両党が3月、次期戦闘機の解禁に限って合意した。

 

◆平和主義から逸脱、紛争助長の恐れも
 憲法の平和主義を逸脱し、国際紛争を助長する恐れがあるが、野党を含めた国会の関与がないまま、政府・与党のみの協議で決めた。林芳正官房長官は26日の記者会見で「わが国にとって必要な性能を満たした戦闘機を実現するための見直しだ」と意義を強調した。
 運用指針の改定では、無制限な輸出拡大を防ぐ歯止め策として
(1)輸出対象を次期戦闘機に限定
(2)輸出先は、国連憲章の目的に適合する使用を義務付けた協定の締結相手に限る
(3)現に戦闘が行われている国を除外
―の3点を明記した。
 ただ、対象となる武器は追加が可能で、今後増える余地を残す。輸出先となりうる協定締結国は現在、米英伊など15カ国だが、現在交渉中のバングラデシュなど、締結国が増えるのは確実。輸出時点で戦闘が起きていなくても、その後に紛争当事国となって輸出した戦闘機が使われる恐れがある。


◆輸出の可否も政府・与党のみで決定
 次期戦闘機を輸出する場合は、個別の案件ごとに閣議決定することも定めた。与党協議を行った上で、輸出の可否を審査する。ただ政府・与党のみで決めることに変わりはなく、武器輸出に議会の報告・承認が原則必要な米国と比べ、厳格性や透明性は低い。

 次期戦闘機は35年に配備予定。機体設計を巡る3カ国の協議は近く本格化するが、日本が重視する航続距離の長さなどの性能が優先されるかは確定していない。


  ◇
軍需産業の影響力から抜け出せなくなる恐れ
【「新外交イニシアティブ」の猿田佐世代表に聞く】
 政府が26日の閣議などで決定した、英国、イタリアとの共同開発による次期戦闘機の日本から第三国への輸出解禁が、日本の防衛政策全般に及ぼす影響について、安全保障に関する民間シンクタンク「新外交イニシアティブ」代表の猿田佐世弁護士に聞いた。(聞き手・川田篤志


 政府・与党の協議では「三つの限定」などの歯止めに集中して、本質的な議論が置き去りにされた。集団的自衛権の行使容認や敵基地攻撃能力の保有に続き、抑制的な武器輸出政策を転換させ、平和国家という日本の国のあり方を大きく変える方向に進んでよいのか、国民全体で一度立ち止まって議論すべきだ。

 今回の決定は、日本社会にとって取り返しのつかない選択になる恐れがある。米国のように軍や軍需産業が社会に組み込まれ、その影響力から抜け出せなくなるかもしれない。
 中小企業も含め、軍需産業の存在感が大きくなれば、そこで収入を得る人たちや、企業税収に頼る自治体が依存するようになる。しだいに軍需産業が政治で発言力を増してきて、輸出推進の声が高まることも予想される。今後、英国、イタリアからも「日本の技術が製造に必要だ」と言われ、別の兵器を共同で造る流れもできるだろう。歯車に一度入ると未来永劫(えいごう)抜け出せなくなるリスクを真剣に考えてほしい。
 日本政府は対中国の抑止力強化のために輸出解禁が必要だと言うが、軍拡競争は際限なく、それより外交で緊張緩和をする方が現実的だ。日中両国の国民や政府機関のあらゆるレベルが持続的につながる仕組みをつくる外交努力をしてほしい。両国の関係が深まれば、戦争が起きた場合に自国が被るリスクが高まり、戦争を避けるようになる。

 

再生可能エネルギー拡大で送電網新設へ 1兆5000億円以上を投入  2024年3月25日

再生可能エネルギー拡大で送電網新設へ 1兆5000億円以上を投入
2024年3月25日 NHK

 

再生可能エネルギーの導入拡大に向けては、太陽光や風力発電が盛んな北海道や九州と、東京などの消費地とを結ぶ送電網の整備が課題となっています。具体的な整備計画がまとまり、北海道と東京を結ぶ送電網を1兆5000億円以上を投じて新設することになりました。

脱炭素に向けて、再生可能エネルギーの導入拡大が急がれる一方、太陽光や風力発電の適地が多い北海道や九州では、発電量が増えすぎて電力供給が需要を上回り、電気がむだになるケースも起きていて、消費地の東京や大阪などとを結ぶ送電網の強化が課題となっています。

これを受けて、全国の電力需給を調整しているオクト=「電力広域的運営推進機関」は、北海道や九州と、本州を結ぶ送電網の具体的な整備計画をまとめ、来年度に事業者を公募することになりました。

このうち、北海道と東京を結ぶ送電網では、1兆5000億円から1兆8000億円を投じて日本海に海底ケーブルを敷くルートを新たに整備し、2030年度ごろには今の3.5倍の容量まで増強させる計画です。

また、九州と中国地方をつなぐ送電網も4000億円ほどで増強し、2030年代前半には今より容量を30%ほど増やすことにしています。

脱炭素社会の実現とエネルギーの安定供給の両立に向けては、広域で電力を融通しあう送電網の整備が重要なことからオクトでは、できるだけ早期に増強させたいとしています。

 

洋上風力、EEZに拡大 改正案閣議決定 再エネ大量導入後押し 道内は適地増見込み 2024/3/12

洋上風力、EEZに拡大 改正案閣議決定 再エネ大量導入後押し 道内は適地増見込み

2024/3/12 北海道新聞

 

 政府は12日、洋上風力発電の設置海域を現在の領海内から排他的経済水域EEZ)にまで広げる再エネ海域利用法改正案を閣議決定した。今国会での成立を目指す。洋上風力の導入可能範囲を大幅に増やし、再エネの大量導入を後押しする。海に囲まれた道内は、洋上風力の適地がさらに増えることになる。
 政府は脱炭素社会に向け、洋上風力を2040年までに最大4500万キロワット導入する方針。領海内(約43万平方キロ)だけでは達成できず、さらに沖合200カイリのEEZ(領海も含め約447万平方キロ)も対象とする。斎藤健経済産業相は同日の閣議後記者会見で「安定的に大規模案件を形成していきたい」と述べた。
 法案によると、設置場所は国が風況など自然条件の良い海域を「募集区域」として指定。参入を希望し、事業計画を出した事業者に仮の許可を出す。事業者が漁業者らと協議して合意を得られれば、国が正式に許可する2段階の手続きをとる。地元との調整を丁寧に進めるためだ。
 募集区域は「領海に近いところから始める」(経産省幹部)ことを想定。1区域の発電量は、領海の1区域の倍以上となる数百万キロワットとする方針。募集区域が広い場合は、複数の事業者に許可を出す可能性もある。改正法は成立後1年以内に施行し、EEZで洋上風力が稼働するのは約10年後になるという。
 自然エネルギー財団(東京)の試算によれば、洋上風力を水深300メートル未満のEEZにまで拡大した場合、全国の洋上風力発電量のうち、風の強さなどから道内と九州がそれぞれ約3割を占めるという。
 洋上風力は現在、再エネ海域利用法に基づき、領域内の指定区域で、公募で決めた発電事業者が最長30年間の占有権を与えられている。

 

朗報!!「北山アリーナ建設断念」京都府知事がついに表明 2024/3/18

朗報!!「北山アリーナ建設断念」京都府知事がついに表明

吉澤 喜代一
京都市左京区, 日本

2024/03/18

 

www.change.org


 西脇知事は3月14日の府議会決算特別委員会で、「国際大会を誘致できる規模の屋内スポーツ施設については、向日町競輪場に整備したい・・・、具体的に整備に向けた準備を進めていきたい。 府立大学共同体育館については、学生利用を大前提として、防災機能や府民利用機能を付加した体育館として整備をしていきたい」と答弁しました。

 すでに、植物園自体の整備計画の見直しは昨年決まっています。今回の決定により、府立大学と北山エリアの静かな文化学術・自然・住環境が無謀な開発から守られることになります。植物園に悪影響が及ぶ心配もなくなりました。この京都府の開発計画の変更は、3年以上にわたる府民や全国の皆さま方の署名や、植物園を守ってほしいとの世論の力によってもたらされたものですご支援ご協力、ありがとうございました。

 府立大学の体育館と校舎は老朽化しており、地震で倒壊の危険性が高いと言われています。急ぎ建替の予算化が図られることが大切です。また、向日市ではスポーツ施設や交通対策などについて、住民の要望をしっかり取り入れた「まちづくり」が行われることを期待します。

 北山エリア開発は、まだ旧府立資料館跡地利用問題もあり、私たちは今後とも府立植物園と北山エリアの発展と充実を求めて、皆様と共に活動していきます。どうかご支援をよろしくお願いいたします。

朗報!!「北山アリーナ建設断念」京都府知事がついに表明 府立植物園の商業施設化見直しも含め、京都府・市が計画した大型開発を、15万超の署名と16万超の市長選得票で白紙撤回させたのは住民運動の勝利だ。 "ポンデザール"以来の快挙と言ってよいと思う。

 

CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)

CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)

目の不自由な人も、耳の不自由な人も、どんな人も一緒に映画を楽しめるユニバーサルシアター。たくさんの人々の募金によって、日本一小さくて、日本一やさしい映画館が、2016年9月1日。東京都北区田端にOPENしました!新旧とりまぜて、選りすぐりの映画を上映しています。是非、ご来館ください。

営業時間

10:00〜23:00  (水曜定休)
・その月の上映スケジュールにより、営業時間は変動します。
・水曜日に企画上映を開催していることがあります。https://chupki.jpn.org/cinema/event

チケット料金

一般 1,500円/シニア(60才以上)1,100円/学生・ユース(22歳以下) 1,000円/中学生以下 500円

*2024年4月より料金を改定し、「一般」「シニア」共に200円の値上げとなります。何卒ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。
 一般 1,700円/シニア (60才以上)1,300円/学生・ユース(22才以下) 1,000円/中学生以下 500円/チュプキサポーター会員(一般1,500円、シニア1,100円
◯料金改訂について詳しくはこちらをお読みいただけますと幸いです。
 https://chupki.jpn.org/archives/12623

※作品により料金が変わる場合がございます。詳しくは各上映作品のページをご確認ください。
※お支払いは店頭にて承ります。現金のほか、キャッシュレス決済も導入しました。(2021年2月)